【調査概要】
・移転企業数総数の推移推計(2021年度)
・SOHO物件のへの移転数(2021年度)
・レンタルオフィス・シェアオフィスの移転数(2021年度)
・オフィス物件の移転数(2021年度)
【対象エリア】
東京5区=東京都港区・千代田区・中央区・新宿区・渋谷区の本社オフィスを対象
【対象期間】
2021年度に移転を行った法人
【対象データ】
ビルアドが管理する企業データベースに登録のある企業でかつ、オフィス用途のビル/SOHO/シェアオフィスに入居する企業を対象に集計しています。
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ビルアドが保有している企業データベースにおける東京オフィス主要5区における2021年度の総移転企業数(オフィスの新設を除く)は、21,281社でした。
その21,281社のSOHO/シェアオフィス/オフィスビルの入居内訳は、
オフィスビルの入居 9,273社の 44%
シェアオフィスの入居 6,497件の 29%
SOHOの入居が 6,143社の 27%
と、オフィスビルへの入居が44%と最も多くなっていますが、シェアオフィスが29%と2番目の選択肢になっているのも着目しておきたいポイントとなっています。
主要5区のオフィスへの入居総件数は月間1500ー2000件となっています。2021年度は1月が最小の1,578件・3月が1,966件の最多件数となっています。
この移転データは2回目以降の本社移転を対象としております。
ビルアドの別調査で新規設立法人のオフィス選び調査で、オフィスビルを選択する企業が34%、SOHOを選択する企業が39%、シェアオフィスを選択する企業が27%でした。
それと比較すると、新設法人がシェアオフィスを選ぶということではなく、2回目以降のオフィスの選択肢としても、広くシェアオフィスが選ばれているということが分かります。むしろ、1回目の登記は自宅でおこない、2度目の移転をシェアオフィスと考える企業が多いということでもあるかもしれません。
主要5区内でのシェアオフィスへの入居社数は我々が把握しているだけでも、月間500社前後の本社移転としての契約が行われており、年間6000社を超えます。2021年の12月は684社と年間最多の件数となっています。この件数は2度目以降のオフィス選びの数で、最初のオフィスをシェアオフィスを選ぶ件数がおおむね月間200件前後ですので、その差が大きな開きがあります。
2021年の12月は年間を通じても最多の629件のオフィス移転が行われました。その中でも、シェアオフィスへの入居が286件の45%をしめました。5区平均のシェアオフィス比率が28.75%と比較したときに港区のシェアオフィスを選択するユーザー数の多さが際立ちます。